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ヒトカラマニア

…ですが、今は体のメンテナンスの優先順位が高くなってしまい、あまりヒトカラに行けてません/(^o^)\

「ホットコーヒー裁判」について、私は誤解していました。
2012-03-18 00:00



NHKBS1で、
2012年3月5日・6日の深夜に前・後編で放送された
『世界のドキュメンタリーで「ホットコーヒー裁判の真相~アメリカの司法制度~」』
を、録画で、観ました。


1992年に起こった事故が発端の裁判なのですが。


これまでの私の理解は。

おばあさんがマクドナルドのドライブスルーでホットコーヒーを買って、
運転しながら飲もうとして膝の間に挟んでいて、
コーヒーをこぼしてやけどを負って、
マクドナルドを訴えて、多額の賠償金を勝ち取った、

というものでした。


実際に支払われた賠償金は60万ドル未満(非公開)のようなのですが、
当時1ドル=126円として、
60万ドルは7560万円ですね。


しかし評決では、
実際に支払われたよりも大きな金額(270万ドル)の賠償金を命じていたので、
それを日本円にするとおよそ3億4千万円でした。


「3億4千万円」という額がセンセーショナルだったので、
「コーヒーを自分でこぼしておいて、3億4千万円も勝ちとった」
というのが印象的で、

「アメリカは訴訟社会なんだなあ。企業はタイヘンだなあ」
と思ったのを覚えています。



しかし、
今回のドキュメンタリーを観て、
私の認識には誤解があったと思いました。





原告のステラ・リーベックさん(故人)。

DSC_0386.JPG





まず、原告のステラ・リーベックさんはコーヒーをこぼした時、
運転中ではなかったそうです。

それと、やけどは、
私が想像していたような、
ちょっと皮膚が赤くなる程度のやけどではなく、
第3度(死に至るケースもある)だったそうです。

それと、
原告の要求は多額の賠償金ではなく、
保険でカバーできない分の治療費と、
ホットコーヒー容器のフタの改良だけ
だったそうです。
しかも最初から訴訟を起こしていたわけではなく、
マクドナルドとの話し合いがこじれて訴訟という形になったようです。


しかも、マクドナルドには
それまでの10年間で700件ほど、
ホットコーヒーによるやけどの苦情が寄せられていたのですが、
この裁判まで、とくに対応措置を取っていなかったそうです。

(ちなみに現在のマクドナルドでは、
 当時よりもコーヒーの温度が5℃下げられているそうです)






「ホットコーヒー裁判」に関する情報が
私を含めた一般人に正確に伝わらなかったのは、
報道が歪曲されていたからのようです。


消費者を法廷から遠ざけたかった企業側が
この裁判を利用して、
「裁判で企業から大金をせしめようとする消費者」
というイメージを人々に植え付けて、
企業側に有利な法律を作ることに利用した、
ということがあったらしいです。

そして、このあと、
消費者が企業を訴えた時の賠償金に上限を決める法律ができたそうです(州によっては)。




実際に、
「裁判で企業から大金をせしめようとする消費者」も存在するのだろうな、
と思いますが、
「治療費を負担してほしかっただけ」という消費者が、
必要な額を得ることができないケースが起きてしまっているようで、

みんなにとって大きな不利益のないルール作りは難しいなあ、
と思いました。










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